階段の上り下りと膝への負担

膝が痛い主婦

reaf 階段を上る時よりも下りる時の方が膝に負担大!

膝の痛みが気になる人にとっては「階段の上り下りは、平地歩行よりも膝にかかる負担が大きい」ということは、もはや当たり前の知識ですよね。

だからこそ、「膝が痛むんだから、無理に自力で階段を上ろうなんて思わずに、エレベーターやエスカレーターを使おう」と考えるのは、膝によけいな負担をかけないための正しい判断だと言えます。

ですが・・・「階段を上る」という行為については、膝への負担を気にする人であっても「下りるくらいなら大丈夫だろう」と、膝が痛いにもかかわらず、自力で階段を下りようとするケースが少なくないんですよね。

これが実は、大きな間違い。階段の上りにエレベーターやエスカレーターを使わなければいけないくらい膝が痛むのであれば、もはや下りは「絶対にエレベーターやエスカレーターを使うべき」という状態なのです。

なぜなら・・・膝関節にかかる負担は、階段を上る時よりも、下りる時の方が大きいからなんです。

reaf どのくらいかかる?階段を下りる時の膝への負担

では実際に、階段を下りる時に、膝にはどのくらいの負担がかかるのかというと。

階段の傾斜にもよりますが、階段を下りた着地の際には、おおむね、体重の6〜8倍にも相当する負担が膝関節にかかると言われています。

これに対して、階段の上り動作による膝への負担は体重の約4〜5倍、と言ったところです。

「階段を上る」という行為は、「筋肉をよく使う」ということで疲れを感じやすいため、関節への負担が大きいように思えてしまうのですが、実際は「高低差のあるところから、ほぼ全体重をかけて足を落とす」という下り動作のほうが、はるかに関節への衝撃度は高いのです。

ですから膝の痛みが気になる人は、「エレベーターやエスカレーターの利用は、上りよりも下りを重点的に」ということを心がけましょう。